射出成形法詳細 / ヤマト・インダストリー 技術情報

射出成形法詳細

ガスアシスト成形 (GIM)

ガスインジェクションとも言います。射出成形において樹脂の射出の後、窒素ガスを注入する事により保圧効果を与えます。それと共に製品に中空部を成形させ、剛性を高めたりヒケ、ソリなど成形品の品質改善を狙う成形法です。中空のレベルは射出樹脂量、成形品の形状、より詳細な工法によって異なります。部分厚肉への対応、軽量化、使用樹脂量を低減させるなどの狙いもあります。

射出圧縮成形 (IPM)

射出成形において金型を少し開いた状態で射出を開始し、その後型締めして完全充填させる成形法です。 金型を開かずに、型締め力の制御で行う方法もあります。 射出時は製品部の肉厚が本来の肉厚より厚く、比較的低い圧力での射出が可能になります。 この状態である程度キャビティ内に充填させ、型締めにより樹脂がキャビティ末端まで達する様に成形します。 したがって、全体的に低い圧力での成形が可能となる上に圧縮効果により、残留応力の少ない成形品を得ることを目的としています。 薄肉成形品のように高い成形圧力を必要とする製品や、ひずみによる成形品の変形などが発生する製品に効果が期待できます。

PFP成形

部分厚肉成形法の一つです。射出成形において部分的に厚肉部を持つ製品の場合、通常成形すると厚肉部がヒケてしまいます。 これを製品内部にガスを注入する事で、表面のヒケを回避しようという成形法です。本来固化に伴い、樹脂は内側に収縮し、ヒケ、ソリを発生させます。これを厚肉部のスキン層の内部にボイドを形成、成長させて防ごうとするものです。 ガスアシスト成形に比べて、低い圧力でしかガスを注入しないため、比較的小さな製品で厚肉部のある製品に向いています。

IEM成形

膨張成形技術。長繊維のガラス繊維を樹脂に混合して共に射出、充填します。その後、可動側の金型を後退させる事でキャビティー内の体積を増加させると、それに伴いガラス繊維が立ち、製品体積が増加していき高剛性で低密度の成形品を得る事を目的としています。膨張工程後にガスを注入し保圧効果、表面の平滑性の向上などの効果も狙っています。

DSI成形

中空射出成形品を得る事を目的とした技術です。中空品の半分ずつを1回目の射出で同時に成形し2回目の射出時にそれぞれを合わせて配置し、継ぎ目に樹脂を射出してシールする事で高中空成形品を得る成形法です。平均肉厚で中空体を構成できる上に、設計によっては内部にリブを配置して剛性を持たせる事も可能となります。半分の成形品同士を溶着させている場合は、その溶着工程を省くなどの効果を期待できます。

MuCell成形の特徴

MuCellによる発泡成形

特徴

超臨界流体を射出機シリンダー内に注入することで発泡体を得る成形方法

欠点

  • ガス注入装置が必要
  • 特許許諾契約が必要
  • 装置は高圧ガス法に該当
  • 外観

長所

  • 軽量化
  • 省エネ(型締力と射出圧 低減)
  • ひけ・そりの防止
  • 成形サイクル短縮
  • 低温成形
  • 樹脂流動性の向上
  • 化学発泡剤やフロン類のない工程
  • 構造・強度部材への適用

ガスインジェクション法

特徴

成形直後の冷却・固化前に、金型内の溶融樹脂中にガスを注入して部分的な中空を形成

欠点

  • ガス注入装置が必要
  • 特許許諾契約が必要
  • 部分的な中空のため、少ない軽量化でしかない
  • 薄肉部分には適用困難
  • 装置が高圧ガス法に該当

長所

  • ひけ防止
  • 若干の軽量化(5~10%程度)
  • 強度向上

化学発泡剤による発泡成形

特徴

通常成形とほとんど変わらない。発泡剤をドライブレンドするか、発泡剤入りの樹脂で通常の射出成形を行う

欠点

  • 環境に影響を及ぼすガス発生
  • 強度部材には使えない
  • 外観

長所

  • 通常の成形機のみで対応可能
  • 軽量化(5~30%)
  • 断熱・遮温効果


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